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  本研究室では、細胞の機械的な力負荷(メカノストレス)と低酸素に対する応答の分子機構について研究しています。筋肉や骨は力の負荷に対応するように構造が変化し、血管は、血流などの機械的刺激に応答して血圧の調節などの恒常性の維持に寄与しています。また、組織形態形成時の細胞集団の秩序ある振る舞いにおいても力の作用が重要な働きを持っています。また、細胞のエネルギー供給に関わるストレス応答は、細胞の生死を左右する重要なシステムです。

  メカノストレス応答の研究では、細胞が機械的力をセンシングし、その力に応じた細胞骨格の再構築を行う分子機構の解明を行っています。特に、アクチン骨格の再構築を制御する鍵となる分子である低分子量G蛋白質Rhoファミリーのメカノストレスによる時空間的な活性化の制御について研究を行っています。

低酸素ストレスに適応するための遺伝子誘導機構においてプロリン水酸化酵素PHDは低酸素誘導因子HIFの活性を調節しており、細胞内の酸素センサーとして機能しています。我々はPHDがHIFとは異なるストレス応答経路を制御することを見出し、その分子機構を解析しています。

<メンバー募集>

当研究室では以下の研究に参加してくれる学生を募集しています。

・細胞が機械的な力を感知する分子機構を研究したい方。

・力覚応答の細胞内シグナル伝達機構を研究したい方。

・細胞骨格(アクチン骨格、中間径フィラメント、微小管)を作りかえて細胞が様々な応答を行う分子機構を解明したい方

・細胞骨格を生細胞内で可視化するイメージング解析で上記の分子機構を研究したい方。

・イメージングの解析技術を開発したい方。

・細胞集団の秩序化(集団移動や管腔形成)において細胞骨格の再構築や力覚応答の役割を研究したい方。

・細胞の力覚応答や細胞骨格の再構築制御と癌の発症、悪性化との関連を研究したい方

 

細胞の力覚応答、細胞骨格の再構築をキーワードに自由な発想で研究を発展させたいと考えています。上記のテーマにこだわらず、自身の考えで研究できる環境を作ることを目指していますので興味のある方はお気軽にご連絡下さい。

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2023.6.1 中央広場にて 

お問い合わせ先

大橋一正

 〒980-8578 宮城県仙台市青葉区荒巻字青葉6-3

 東北大学青葉山北キャンパス H-21化学系研究棟 413号室

E-mail: kazumasa.ohashi.b2(at)tohoku.ac.jp   (at)を@に直して下さい

TEL: 022-795-6590(教授室)

       022-795-6593(実験室)

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